最初はやる気満々だったのに中だるみ。よくある話です。
これはピアノや音楽に限らず、スポーツや勉強にもいえる話ですね。
皆さん、スランプとまでは言いませんが停滞期は誰にでもあります。
私も「今はのらないなぁ~」ということはよくあります。
6年生のよく練習してくる生徒さんから「今日は気分がのらないからお休みします」と
電話があったときに素直でいいなあと思いました(笑)
「はーい。ゆっくりしてね」と返事をし、翌週には元気にしっかり練習していらっしゃいました。
何事にも息抜きは必要ですね。
生まれながらの向き・不向きはありますか?という質問やご相談を時々伺います。
少し昔の話になりますが、私がまだ新米の講師だった頃に、毎回全然練習してこなくて
同じ音符やリズムを何回レッスンしても覚えられない生徒さんがいらっしゃいました。
いつも同じことの繰り返しやリトミックや歌などでなかなかピアノを進めることができず、
「この子はむいていないのかも。お月謝をいただくのが申し訳ない」
と思ったことがありました。
しかしお母様から「先生と歌うのが楽しいらしいからいいんです!」と言っていただき、
レッスンを続けてきました。
それから2年ほどしたある時、いきなり練習量が増えて、ピアノがぐんぐん進むようになりました。
6年生になるその男の子は、今では学年の中でもトップを進む腕前です。
生まれながらの向き・不向きはあるかもしれないけれど、やれば誰にでもできるし、不向きだ
という判断は非常に難しいと思います。
やる気スイッチがどこで入るかなんていうのは、その子にしかわかりません。
将来、何になりたいか、という点でも小さい頃に思っていた職業に本当につける方というのは
ごく稀だと思います。何かのチャンス、出会い、きっかけで方向は変わります。
講師として私ができることは、どんなお子さんに対しても絶対に諦めないということです。
保護者の方に対しては、どうぞ、温かい目で見守って欲しいと思います。
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